女子選手の身体づくりを『軽くする』理由はない
女子だから筋力トレーニングを避ける、という考え方には根拠がありません。むしろ、競技で必要になる着地、減速、方向転換、接触への準備を体系的に行うことが重要です。
特にバスケットボールはジャンプと切り返しが多く、膝だけでなく股関節、足関節、体幹を含む全身のコントロールが必要です。
ACL予防は『膝を内側に入れない』だけではない
ACL予防プログラムは、一つのフォーム注意だけで成立しません。筋力、プライオメトリクス、バランス、アジリティ、動作フィードバックなど複数要素を組み合わせることが一般的です。
研究でも、複数の運動要素を含む神経筋トレーニングが予防効果と関連しています。
ウォームアップに組み込む
別枠で長時間の『予防トレーニング』を設けると継続しにくくなります。RBAでは、着地、減速、片脚支持、方向転換などをウォームアップやS&Cに組み込みます。
短時間でも継続して反復し、試合動作へつなげることを重視します。
見るポイントを明確にする
選手へ一度に多くの指示を出すと修正しにくくなります。動作ごとに観察ポイントを絞ります。
- 着地時に体幹が大きく崩れていないか
- 片脚で止まれるか
- 減速前に十分な歩数を使えているか
- 方向転換で足だけに頼っていないか
- 疲労時に動作が大きく崩れていないか
予防と競技力を分けない
良い減速、安定した着地、強い片脚支持は、傷害予防だけでなく守備、ドライブ、リバウンド、トランジションにも関係します。
『怪我をしないための練習』ではなく、『競技動作をより良くする身体準備』として位置づける方が継続しやすくなります。
