試合でしか起きない学習がある
練習では止めて説明できますが、試合では相手、時間、点差、味方の動きが同時に変わります。そこで初めて、自分で情報を拾って決める経験が生まれます。
出場できない期間が長く続けば、技術練習はできても、この実戦特有の学習量は少なくなります。
出場時間を『ご褒美』だけにしない
努力や競争を否定する必要はありません。ただ、育成年代で出場を完全に報酬化すると、現在の評価が次の経験量まで決める構造になります。
現在うまい選手ほどさらに実戦経験を得て、発展途中の選手ほど試す機会を失う。こうした循環が起きていないかを確認します。
全員同じ役割にする必要はない
均等出場と、全員同じ責任を負わせることは別です。試合状況や大会目的によって時間差が出ることはあります。
大切なのは、シーズン全体で見た時に、各選手が成長に必要な実戦経験へアクセスできているかです。
経験を増やす方法は5on5の公式戦だけではない
登録人数が多いなら、B戦、練習試合、3x3、複数チーム編成、短時間ゲームなどを組み合わせられます。
『公式戦で出せないから経験できない』で終わらせず、チーム全体で競技経験の総量を設計することができます。
- B戦を本戦と同じテーマで設計する
- 3x3でボール関与と判断回数を増やす
- 複数チームで役割を広げる
- 試合後に本人の判断を振り返る
見るべきなのは分数だけではない
10分出ても何も判断しなければ学習は限定的です。短い時間でも明確な課題を持ち、ボールに関わり、守備で責任を持てれば濃い経験になります。
出場時間と同時に、ボール関与、意思決定、役割、振り返りまで見ることで、経験の『量と質』を扱えます。
