01

まず、何を言っているのかを正確に読む

義務教育の国語では、文章の中心、事実と意見の関係、要旨、論の進め方を叙述に基づいて捉えることが求められます。つまり、自分の感想を先にぶつけるのではなく、まず書き手が何を主張しているのかを読むことが出発点です。

育成の議論でも同じです。相手の主張を要約できないまま反論を始めると、議論の対象そのものが変わってしまいます。

02

「勝つな」「禁止しろ」と読み替えるのは反論ではない

「目先の勝利だけを最優先にしない」と書いているのに「勝つなと言っている」と返す。「U12でスクリーンを使う順序を考えたい」と書いているのに「スクリーン禁止論だ」と返す。これは元の主張をより極端で反論しやすい形に置き換えています。

論理学では、相手の立場を歪めてからその歪めた立場を攻撃する誤りは、一般にストローマン(藁人形論法)と呼ばれます。大切なのは用語で相手を攻撃することではなく、「今、自分は本当に相手の主張に答えているか」を確認することです。

03

指導者こそ、読む力と更新する力を

子どもには「周りを見ろ」「状況を読め」「考えろ」と求めます。それなら指導者も、異なる意見に出会ったときほど、まず文脈を読み、主張と根拠を分け、理解してから反応したいものです。

声の大きさや経験年数より重要なのは、正確に読み、自分の理解を疑い、必要なら知識を更新できることです。子どもに思考を求める大人自身が、考えることをやめない。それが指導者としての最低限の姿勢だとRBAは考えます。