01

入口では、まず「また来たい」と思える体験をつくる

オーストラリアのFord Aussie Hoopsは、5〜10歳を中心とした全国的な導入プログラムです。2025年には45,886人が参加し、そのうち21,460人が新規参加でした。

Basketball Australiaは、この年代での体験を楽しく、安全で、誰もが参加しやすい入口として位置づけています。最初から競技選手を選び分けるのではなく、まずバスケットボールに触れ、続けたいと思える環境を広げています。

02

普及の現場にも、コーチ教育を入れる

Aussie Hoopsでは、2025年に1,064人のコーチが専用コースを修了しました。子どもの最初の体験を『誰でも教えられる簡単なカテゴリー』とは扱っていません。

2026年に刷新されたNational 全国コーチ育成フレームワークでも、参加の入口からハイパフォーマンスまで段階ごとの学びを用意し、技術・戦術だけでなく、学習設計、コミュニケーション、選手の 心身の健康、意思決定などを同じ体系の中で扱っています。

03

上の年代では、全国パフォーマンスキャンプ(National Performance Camp)を「選考の終点」にしない

全国パフォーマンスキャンプ(National Performance Camp)は、州・全国レベルで評価された若手選手が全国基準へ触れる場です。Basketball Australiaは、このキャンプを選考の最終地点ではなく、次のレベルで何が求められるかを知る成長のための経験(developmental experience)として説明しています。

参加した時点で『選ばれた選手』として完成するのではなく、高い基準の中で自分の現在地を知り、次に何を伸ばすかを明確にすることが目的です。

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Centre of Excellenceは、バスケだけを鍛える場所ではない

Centre of Excellenceは、1981年にAIS Basketball Programとして始まった長期的な育成拠点です。現在も将来のBoomers、Opalsにつながる選手を育てています。

その環境では、バスケットボール指導に加えて、スポーツ科学、回復、学業、対人スキルなどを日常のトレーニング環境へ統合しています。トップを目指すほど、競技だけで生活全体を埋めるのではなく、複数の要素を管理する必要があるという考え方です。

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コーチも「一度資格を取って終わり」ではない

新しい全国コーチ育成フレームワークでは、各段階のコーチが自分の現場に合う学習経路を選べるようになっています。さらにメンタリングでは、経験のあるコーチとの対話や振り返りを通じて、日々の指導を改善する仕組みが続いています。

Basketball Australiaは、良いコーチは一人で育たないという前提で、研修会だけでなく、動画、メンタリング、継続学習を組み合わせています。

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RBAが参考にしたいのは、一本道ではなく「接続」

オーストラリアの仕組みを見ていると、普及の入口とハイパフォーマンスを対立させていません。入口で楽しく始めること、その後に競技志向が高まれば次の環境へ進むこと、そのどちらも同じシステムの中にあります。

日本でも、普及活動、クリニック、クラブ、選抜、S&C、海外経験がばらばらに存在するだけでは、選手自身にはつながりが見えにくいことがあります。RBAが作りたいのは、それぞれの経験が次の一歩へつながる環境です。

  • 最初の体験を軽く扱っていないか
  • 普及カテゴリーのコーチにも学びの仕組みがあるか
  • 選抜キャンプが肩書で終わっていないか
  • 競技・身体・学業・生活を別々にしていないか
  • 次の段階へ進む道筋が本人から見えているか